1.習慣・風習の内容
沖縄独自の行事や風習は、暮らしの中にしっかりと根付いていて、生活環境がどんどん近代化されても、親から子へと世代を超えてきちんと引き継がれています。
神さまに、また自分たちのご先祖さまに感謝する気持ち、見守っていてくださるように祈る気持ち、それは日々の中で自然に行われています。
そして、そのときにも泡盛はいつも大切な役割を演じているのです。
2.習慣・風習が行われる状況
旧暦の1日と15日、月が新月と満月になる日に、沖縄では火の神の御願(ウガン)を行います。そのときには、火の神、床の間、仏壇をきれいに掃除して、お供えものを新しくして御願をします。
また、屋敷にいる様々な神さまに祈りを捧げ、家族を魔物や災いから守るために、年に2回から3回、屋敷の御願を行います。このときは、瓶子(ビンシー)と呼ばれる、持ち運びできる木箱に入った御願セットを使い、屋敷の四方で御願をします。もちろん瓶子にもお酒と杯は必ずセットされます。それ以外にも季節の折々にある行事のときに、いつも火の神と仏壇に手を合わせます。神さまとご先祖さまを敬う沖縄の人の暮らしの中に、泡盛はそっと寄り添っているのです。
3.習慣・風習の普通とは違うところ
福岡県でも筑後地方では「久茶」、大分県日田市では「釘茶」といって、一升一鯛にお茶の包みをプラス。
大分郊外の一部では「しび(首尾)反」といって、反物あるいは洋服を添えるのが一般的だとか。
同様の儀式は各地にあり、佐賀県や佐世保では「一生固め」、佐賀の一部では「樽入れ」、大分では「要打ち」、鹿児島では「もらい」、宮崎では「お茶入れ」などと呼ばれています。
もっとも最近は略式で行うケースも増え、酒は現物だが、鯛は「御鯛料」として現金で持参する場合や、この儀式と結納を一緒にして結納時に女性宅に納めることもあるそうです。
4.エピソードや歴史など
泡盛は13世紀初頭に西アジアで発達した酒の蒸留技術が、中国からシャム(タイ)を経由して琉球に伝わったと言われています。
泡盛には名前の由来説が複数あり、そのひとつにアルコール度数の高い酒を注ぐ際に泡立つ事から泡盛と言う名が生まれた説。ほかに製造原料として『粟』を使用していた為に『アワモリ』と呼ばれた説や梵語で酒の事を『アワムリ』と呼んでいたのが伝来の過程で『アワモリ』に変化したという説など様々な説があります。