1.習慣・風習の内容
「五山の送り火」のとき、丸い盃に注いだ酒に送り火を映して飲み干す、という、とても風流な風習があります。
2.習慣・風習が行われる状況
毎年8月16日に行われる、京都の夏の風物詩「五山の送り火」のとき。
3.習慣・風習の普通とは違うところ
「五山の送り火」のとき、赤々と輝く送り火の火影を、丸い盃に注いだ酒に映して飲み干す、という風習が地元に伝えられています。そのお酒を飲めば、一年間、無病息災で過ごせるといわれています。または、中風除けになる、願い事がかなう、厄除けになる、などの説もあります。もちろん真偽のほどはわかりませんが、なんとも粋で風流、京都らしい雅な風習だと思います。水でもかまわないそうなのですが、ここはやはりお酒で、というのがより風流な感じがします。
4.エピソードや歴史など
今でこそ、祇園祭、葵祭、時代祭に並んで「京都四大行事」の一つとされている「五山の送り火」ですが、その起源や由来は、はっきりとはわかっていないようです。お盆の先祖供養の一般信仰と結びついたものだといわれていますが、公式な記録があまり残っていないため、いつから始まったものかもよくわからないんだとか。ですから、この「酒を注いだ盃に送り火を映して飲む」という風習も、いつからどのようにして始められたものかは、よくわかりません。ただ、京都の夏の風物詩にまつわる言い伝えとして残っていることは確か。夏の京都を訪れたら、ぜひこの風習を試してみてほしいです。お酒はなんといっても、日本を代表する名醸地、京都・伏見のお酒をおすすめします。同じく関西の酒どころである灘の酒と比べて、「灘の男酒、伏見の女酒」といわれる伏見のお酒。キリッと辛口なのが特徴の灘のお酒に対して、硬度の低い水を使った伏見の酒は、やわらかくて口当たりのよい甘口。クセになります。
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