TOP > 蔵元紀行 > 飛良泉本舗 > 地元の味紹介

会員サイト

入会特典

・「いい酒のめーる」の購読
・利き酒会やイベントへのご案内
・検定やサイト機能の利用
・マナベル度の獲得

会員登録

すでに会員の方はこちら

ログイン

蔵元紀行

北海道

東北

関東・甲信越

中部・北陸

近畿

中国

四国

九州

イベント情報

  • 利き酒会について

地酒の用語集

あなたの地酒の知識を増やしましょう

  • 地酒用語集

株式会社飛良泉本舗 ~地元の味紹介

体の雪を払い落とし、二枚ガラスの扉を開けると、そこはどう見ても魚屋さんの雰囲気。
ショーケースには、日本海で獲れた大きなカレイや赤魚、ソイやハタハタがどっさりと並んでいます。どの魚も目はイキイキと光り、今しがた水揚げされたばかりの新鮮な色つやです。
ところが、店の奥には座敷が見え隠れし、香ばしい焼き魚と味噌汁の匂いが漂っているのです。
「ちょっとユニークなお店があるんです。魚つうの方なら、きっと大満足しますよ。東北のテレビ局や雑誌もよく取材に来ています」

そう言って飛良泉本舗の斎藤 社長が案内してくれたのが、酒蔵のほど近くにある「キッチン さかなやさん」でした。店先ではご主人の佐藤 政輝(さとう まさき)さんが、「どれでも定食にできますよ!刺身がいいかい?それとも焼き魚、煮付け?フライもできるよ!」と、仁賀保訛りを交えて威勢良く応対しています。
なるほど、お客さんが気に入った魚を選んで、その場で調理してもらい、しかも定食でお腹いっぱい食べられるのが人気の理由のようです。

佐藤さんは、仁賀保町の南隣にある象潟(きさかた)町の出身。この「キッチン さかなやさん」を始めて15年になります。
「せっかく活きのいい魚が揚がっても、都会や東北の他県へ優先的に流れていくことが残念でね。地元の人に、腹いっぱい食べてもらいたいんですよ」
それが、この商売を始めた一番の理由だと佐藤さんは言います。

実は、佐藤さんは高校を卒業後、地元の南部漁業協同組合に10年間勤めていました。しかし、時代とともに漁船も減り、港のセリも小さくなり、また行商のおばちゃんたちが一人また一人と減っていく中、「これじゃあいけない!地元の人たちにこそ美味い魚を食べてもらわねば」と一念発起したのです。
そして、そこでは“ある人物”との出会いもありました。

「由利郡では“ハタハタ寿司”が名物なんですが、その老舗“永田屋(ながたや)”のオーナーと意見がピッタリ合いまして、共同経営のような形をとっています。御蔭様で、今では仁賀保の常連さんが通ってくれますし、秋田県人だけでなく、旅行でいらした都会の方にも口コミで広がっています」

佐藤さんの熱弁は、さらに秋田名産のハタハタに及びます。
「ハタハタは回遊魚ですが、秋田の海岸線で産卵する習性があるようです。海草のホンダワラにたくさんの卵を産み付けます。それが“ブリコ”ですが、子持ちのハタハタは特に珍重されるんですよ。産卵前の腹の太ったハタハタは最高の味なんです」
ここ数日は仁賀保沖が大シケのため漁ができず、地物が少ないと言いますが、それでも取材スタッフの食べた焼き魚や刺身は、トレトレピチピチ。大盛りご飯に南蛮エビ入りの味噌汁付きという豪華版なのです。

ちなみに、仁賀保沖はトロール船のメッカで、毎年9月1日から翌年の6月30日までが漁期。日本海の魚介類がふんだんに揚がります。
そして7月から8月は、籠エビ漁が真っ盛り。また、夏のプリップリの岩牡蠣は、ぜひ食べてもらいたいと、佐藤さんもイチオシのごちそうです。
夜になると、飛良泉の山廃で煮魚などを楽しむ常連さんも多いとか。う~ん、思わず唾が湧いてきました。
日本海の町ならではの地産地消!さあ、あなたも秋田の旅は、ぜひ仁賀保町へ。「キッチンさかなやさん」で、たらふく召し上がれ。

口細かれいの塩焼き定食
口細かれいの塩焼き定食
¥1,000/一人前
一番人気の、口細かれいの塩焼きです。ほくほくとした厚い白身は、とってもジューシー。そして、南蛮エビの入った味噌汁も絶品!食べ応え充分の定食です。
この他にも、店頭の魚なら定食は何でもOK!焼く、煮る、刺身、揚げるなど、お好みの調理でセットできます。
日本酒は、飛良泉 山廃純米酒がピッタリですね。
※定食のお値段は、魚の種類によって若干異なります
刺身の盛り合わせ
刺身の盛り合わせ
¥500
この日は、カンパチ、ヒラメ、マグロ、甘エビの4種盛り。プリプリとした歯ごたえが堪えられない、キッチンさかなやさん自慢の一品です。
季節の旬によって魚はいろいろ変わりますが、すべて日本海で獲れた天然物ばかり。こちらも定食にできますし、例えば、焼き魚+刺身の豪華版定食も可能です。
飛良泉 山廃純米吟醸酒の冷やで楽しみたい、鮮度が魅力のメニュー。
永田屋のハタハタ寿司
永田屋のハタハタ寿司
¥1,800/500g入り(400g・750g・2kgもあり)
これが、秋田名物の「ハタハタ寿司」。その昔は保存食として、どこの家庭でも作られていました。
いわゆる、“なれ寿司”ですが、ほどよい酸味とハタハタの旨味は日本酒の肴に最適。飛良泉 山廃純米蔵囲い熟成酒と、じっくり飲りたいものです。
お土産品としても人気で、筆者も買って帰り、濃い目の熱いお茶漬けで頂きました。ぜひ、お試しあれ!

※この他「タラのじゃっぱ汁」、「しょっつる汁」など、単品でもいろいろ注文できます。

  • キッチン さかなやさん
  • ■住所/秋田県由利郡仁賀保町平沢字中町87-2
  • ■TEL/0184-35-2388
  • ■平均一人単価/¥1,000~¥1,500
  • ■メニュー/魚は常時10種類ぐらい。焼き物、煮物、刺身、揚げ物からお選びください。その他、宴会メニューはご予算に応じます。日本酒は、飛良泉ほか数種。
  • ■営業時間/11:00~21:00(LO 20:30)
  • ■客席/24席(6卓)
  • ■定休日/木曜日