

店内に聞こえる「いらっしゃいませ!」「お気をつけて、行ってらっしゃい!」の優しい声が、地酒をいっそう美味しく感じさせます。
取材班がお邪魔したのは、JR山形駅ビル・メトロプラザ1階にある「酒蔵澤正宗」。
ここは、お察しの通り古澤酒造の美酒をふんだんに揃えた居酒屋です。地元の通勤客だけでなく全国からのゲストも、暖簾をくぐれば味とサービスを忘れられなくなる人気店です。
「たった10分の電車待ち時間を使ってお見えになる方、余裕を持って早めにいらっしゃる方といろいろですが、いずれのお客様にも、美味しいものを手早く待たさずお出しすることを心がけています」
そう答えてくれたのが、酒蔵澤正宗のご主人・遠藤 守保(えんどうもりやす)さんです。
インタビューの間もひっきりなしにやって来るお客様を持てなし、厨房での仕事をテキパキとこなす遠藤さんは、実は15年間、古澤酒造に営業マンとして勤めていました。
38歳の時、古澤酒蔵が直営の料飲店としてこの店を構えることとなり、その責任者に遠藤さんが抜擢されたのです。
料理人としては素人からの出発でしたが、失敗と成功を繰り返しながら、7年目には独立。古澤酒造から業務を委託されて、今年13年目を迎えました。
その店頭には、二人三脚で頑張ってきた奥様の笑顔も並んでいます。
「東北地方は、一年を通じて岩牡蠣の美味しい土地です。山形産、秋田産、宮城産などからイイ物を見つけるように、仕入れルートも独自に開発しています。また、雪解けの頃から初夏にかけての山菜も美味しいですよ」と語る遠藤さんのこだわりは、美味しさは当然のことながら“速さ”と“安さ”にあります。
季節ごとの旬味を安く仕入れ、待たさずに出す。時間の無いお客様に、少しでも地酒と一緒に楽しんで頂きたいという遠藤さんのポリシーは、本物の酒に精通した酒匠ならではのものでしょう。
そんな気持ちから登場したのが、この店のオリジナル酒「花浪漫(はなろまん)」です。
これは、古澤酒造が全国新酒鑑評会へ出品した希少酒。毎月一升瓶で3本しか入手できない究極の酒ですが、遠藤さんは惜しげもなく、お得な値段で提供しています。
年間一万人ものお客様が、わずかの時を使って美酒&美味にくつろぐ、“みちのくのほっとステーション”酒蔵澤正宗。
あなたも山形へお越しの際は、ぶらりと一杯!オススメですよ。