

前田家御用達の蔵元として、加賀藩十三代蔵主・前田 齊泰 公(1811~1884)よりやちや酒造へ下拝された揮毫。 文化人らしさを感じさせる秀英な筆致が、絢爛たる成巽閣を創建した齊泰 公を偲ばせる。

明治から昭和初期に活躍した日本画家・石崎 光揺は、堂本 印象らとともに脚光を浴びた。微細な筆使いと落ち着きのある構図から生まれる静謐な印象は、今も多くのファンを魅了してやまない。 賓客を迎えるやちや酒造の座敷にふさわしい一幅である。

金沢の伝統工芸である金箔を凝らした、縁起の良い亀の盃。 時代は不詳であるが、その精緻な出来栄えが卓越した職人技を伝えてくる。おめでたい席で銘酒・加賀鶴をこの盃に満たせば、まさに金沢の慶賀の真骨頂と言える。