
川之江のメインストリートから閑静な路地へ入ると、ほのかな「いさり火」の店灯りが揺れています。
こぢんまりとした店先ですが、実は知る人ぞ知る、川之江でも指折りの割烹。燧灘で獲れる美味しい魚介類を郷土色豊かな料理で提供するいさり火は、昭和46年(1971)創業の老舗です。
つまり、地元グルメにとっては隠れ家的な贔屓店。そして、川之江を訪れるビジネスマンは、いさり火の瀬戸内特産のいりこダシや小豆島醤油を使った料理 + 梅錦の美酒に魅了されているというわけです。
「お料理は、四季折々のお魚が中心ですね。それと、地元名物のワタリガニやツブ貝、伊吹島のイワシ(オオバ)、ネブト(白じゃこ)なども酒の肴にピッタリですよ」
そう言って、梅錦の一盃を添えてくれたのが、女将の前田 悦子(まえだ よしこ)さん。
ノンビリほのぼのとした口調に、料理もまったりとして、極上のひと時を楽しめます。
出張族らしきお客たちも「川之江らしい珍味を用意してくれて、とくれば、やっぱり梅錦の酒でしょう」と目尻をゆるめます。
なるほど、カウンターに揃えられた燧灘の味覚を前にしているだけで、誰もが舌鼓を打ち、梅錦の旨い酒が欲しくなりそうです。
「川之江に来たら、いさり火へ!」梅錦ファンの合言葉に、いかがでしょうか。



