TOP > 肴と"地酒"の旬を味わう歳時記


濃厚な原酒のなかでも、特にパンチの効いた酒がこちら、新潟の蔵人たちが愛する「槽垂原酒」です。「強い味の酒を飲むときは、濃い味付けの料理を合わせればよいと思われがちですが、一概にそうとも言い切れません。にんにくや生姜を使うと、互いの強さがあだになり、舌にえぐみが残ってしまいます。味噌の味は濃厚ですが、薬味独特のクセが少なく、濃い口の酒にはぴったりですよ」(建守さん)。
お皿に盛られて出てきたごろんと重量感のある丸いナスは、新潟産の「十全茄子」。これから旬を迎える夏野菜は、体を冷やす効果があるといわれています。
田楽焼きに使用する味噌は、新潟・村上地方の特産品「鮭みそ」。平安時代以降、村上地方では鮭漁が盛んに行われ、伝統料理も鮭づくし。特製味噌に鮭を練りこんだ「鮭みそ」もその一つです。
「鮭みそ」が「十全茄子」の身を甘く引き立て、一切れ、また一切れと、ついついつまみたくなる一品。蒸し暑い夜を涼しげに彩る田楽焼きです。

半分に切った「十全茄子」を油に通し、炭火焼きに。平面に鮭みそをこってりと塗りつけ、オーブンで焼き上げます。じゅわっと焼けた鮭みその香ばしさは格別です。
「鮭みそ」づくりは、まず最初に赤みそと白みそに砂糖や酒などを調合。これを火にかけ、焦げ付かないよう気をつけながら一日かけてペースト状に練り上げていきます。これに蒸した鮭の身を細かくほぐして加えれば、「鮭みそ」の出来上がりです。
仕上げは白ネギの薬味。糸状に刻んだ白ネギを加えることで、茄子と味噌の風味が引き立ちます。
新潟 お福酒造(株)
お福正宗 槽垂原酒
720ml ¥762
日本酒度 +5 酸度 1.7
Alc.度 19
槽(ふね)から流れでるお酒を、原酒のまま瓶詰した、力強い味わいが特徴の杜氏や蔵人愛飲の蔵内原酒です。
特徴:新潟県産米こしいぶき米100%使用。清楚な香りと、濃醇で力強い、コクのある味わいです。
適した飲み方:冷 ロック
適した料理:鰻の蒲焼 焼き鳥たれ 酢豚 ビーフシチュー