TOP > 肴と"地酒"の旬を味わう歳時記



吟醸酒の特長ともいえる香りをあえて抑えた、大吟醸級の「酔仙」。そのおかげで引き立つのは、熟成による奥深い味わいです。「合わせる肴は、淡泊な冷菜では役不足。清流鶏の酒蒸しには、甘味、塩味の二種類の梅干しをたたいた梅肉餡をかけ、さっぱりしていながらも濃厚な味わいにしています。また、強い香りを持つ和の薬味が、日本酒の味わいを一層引き立てます」(建守さん)。
うっすらとしたピンク色の肌が優美な鶏肉、香りまでもが届きそうな梅肉餡と薬味が黒皿に映える「清流鶏の酒蒸し」。豊かな自然の中で育まれた清流鶏は、岩手を代表する鶏肉で、身が柔らかく、脂がのっているため、酒蒸しにしたときにもしっとりとした仕上がりになります。
「加熱しすぎるとパサつきがちな鶏胸肉ですが、肉に旨みをたっぷりと閉じ込め、ふっくらと蒸し上げるためにひと工夫。あらかじめ塩とごま油を鶏肉にすり込み、ぎりぎりの低温でじっくり時間をかけて加熱しています」と料理長の建守さん。

こうすることで、梅肉餡との味馴染みもよくなり、まとまりが出るのだそう。肝心の梅肉餡は、甘みのある紀州・南紅梅の梅干しと、塩けのある梅干しを合わせてたたいたものだから、酸味もまろやか。木の芽の香りも加わって、口の中に余韻が残ります。たっぷりの薬味は、見た目にも涼しげ。青じそ、みょうが、ねぎ、しょうが、貝割れ菜を水にさらして張りをもたせ、ふわっと盛れば、シャキシャキとした食感が加わります。「さっぱりと思いきや、パンチのある味わいに驚くはず。夏の暑さをしばし忘れる、涼なる一品です」(建守さん)。
岩手 酔仙酒造(株)
酔仙 酒匠吟醸
720ml ¥1457
日本酒度 +6 酸度 1.4
Alc.度 15.5
熟成による奥深い味わいを求め、華やかな吟香を出来るだけ控えめに仕上げた食中酒に最適な吟醸酒。
特徴:ほのかな吟醸香の中に奥深い味わいが魅力
適した飲み方:冷 常温
適した料理:焼き魚、白身魚の酒蒸し