TOP > 歳時記(第97回)
一般的にお酒は「もろみ」を搾った後に水を加えてアルコール度を調整します。しかし原酒の場合は、その加水調整を行いません。ですから、原酒の場合はアルコール度が他と比べて高めなのが特徴です。原酒は濃醇な味わいで、日本酒本来の旨みが楽しめるといえますね。また、夏の風物詩である鰻の蒲焼や煮穴子などとも相性がよく、氷などを使ってオンザロックで飲む原酒も美味しいものです。暑い夏などにおすすめの飲み方のひとつですね。
北海道産の新鮮な甘海老を、さわやかなジュレといただくマリネです。
みょうがと生姜の風味がさわやかな後味を醸し出す土佐酢のジュレは、やわらかくさっぱりとした味わいながら、しっかりとした存在感。
原酒のフルーティな香りとキレの良い後味と絶妙なバランスの逸品です。
鰻巻きに使用している卵は青森県八戸産のこだわり卵。
まろやか且つしっかりとしたコクの卵は濃密な弾力があり、鰻の柔らかを引き立てます。
とろみのあるたれが、原酒の旨味をまろやまに包み込みます。
湯通しし、骨切りした鱧をさっぱりといただくおとし鱧。
しっかりとした香りとほのかな甘みの原酒をおとし鱧にのせた梅肉の酸味がすっと流していきます。
夏に嬉しいさっぱりとした味わいです。