冷や卸特集

2017 年10月

厳選メニューと冷や卸

秋の夜長に、旬の肴とひやおろし

冷や卸とは

その昔、お酒を瓶に詰めて出荷する前の加熱殺菌は、大鍋にお湯を溜め、瓶ごと浸けて行なっていました。中のお酒の温度が62℃ぐらいになるので、蔵人の手は熱で剥け大変でした。秋になると暑さも和らぎ、加熱殺菌をしなくても『冷や(そのまま)で出荷(卸し)』できるようになります。これが『ひやおろし』の語源です。穏やかな香り、滑らかな味コクは、秋の味覚と相性抜群。秋の夜長を、旬の食材と旬の日本酒をあわせて楽しんでみてはいかが?

今月の肴

地酒に合う料理長の厳選メニュー

長茄子の冷やし 金山寺味噌と大葉

長茄子の冷やし 金山寺味噌と大葉

さらりとした長茄子の冷やしをひやおろしと共に

山形県庄内産の長なすに、金山寺味噌と大葉を包みました。 長なすの柔らかな果肉が口の中でとろけた後、金山寺味噌のつぶつぶの食感と風味が広がります。 ひやおろしの辛口の後味をすっと流す、上品な逸品です。

白舞茸の炭火焼き

白舞茸の炭火焼き

白舞茸の香りに包まれ秋を味わう至福のひととき

目の前に運ばれてきた瞬間に、香ばしく香り立つ白舞茸。 やさしい岩塩の塩味が素材そのものの味を惹き立てます。 二つ目は、すだちを一振り。 口の中にあふれる白舞茸の香りにすだちのさわやかな香りが合わさり、ひやおろしの風味をより鮮やかに彩ります。

秋刀魚の肝醤油焼き

秋刀魚の肝醤油焼き

秋刀魚の風味を余すところなく堪能する肝醤油焼き

北海道産の秋刀魚を肝醤油に浸け込んだ後、炭火焼きにした手の込んだ逸品です。 ふっくらとした食感と豊かな秋刀魚の風味が秋の訪れを伝えます。

今月の地酒

今が飲み頃の地酒3銘柄をセレクト

今が飲み頃の冷や卸3銘柄

春鶯囀 純米 ひやおろし

春の貯蔵から夏の時間を過ごして、まろやかに熟成された純米酒を瓶詰めしました。穏やかで落ち着いた香りと味わいは酒徒待望の美味しさです。

山梨県 株式会社萬屋醸造店

国稀純米ひやおろし きたしずく

北海道米【きたしずく】を使用した軽快で清涼感のある辛口純米をひと夏寝かせ、旨みたっぷりに熟成した円熟の酒。

北海道 国稀酒造株式会社

冷や卸と厳選メニュー