TOP > バックナンバーコンテンツ > 酒・食・場(第3回)

会員サイト

地酒蔵元会サイトに会員登録していただくと地酒情報満載の”地酒のメール”が購読できるほかさまざまなサイト機能を活用することができます。

定期更新コンテンツ

“肴”と“地酒”の旬を味わう

  • 歳時記 毎月1日更新!

連載小説

居酒屋マチコで繰り広げられる人情ドラマ

  • マチコの赤ちょうちん

地酒クイズコンテンツ

あなたの地酒の知識で挑戦してみませんか?

  • 地酒蔵元会検定

地酒の用語集

あなたの地酒の知識を増やしましょう

  • 地酒用語集

みんなで作る地酒情報

お奨めの地酒や肴・お店をみんなに教えてあげよう!

  • 地酒ぐるめ大百科

イベント情報

  • 利き酒会について

バックナンバーコンテンツ

  • バックナンバー
季節感を酒器に合わせてみると、地酒はぐっと美味しくなります。
四季の花をあしらった盃、色を感じる冷酒グラスなど、シリーズにして集めてみるのも楽しいですね。
これと反対に、酒の色に酒器を合わせることもオススメ。
例えば、上品な香りの澄んだ吟醸酒には、優雅な磁器の色彩を透かしてみます。
山廃仕込みや生もと造りなど黄味がかった酒は、真っ白の盃や蛇の目のきき猪口で色も楽しむ。にごり酒なら、朱色の盃や黒・褐色の素朴なぐい飲みで、色彩 のコントラストを味わうことができます。
酒器には、昔から遊び心いっぱいの形のものがあります。
江戸時代にはやった「鳩徳利」と呼ばれる横型の徳利は、囲炉裏の熱い灰でお燗をするためにこんな形になっていて、今でもお燗酒つうに人気のアイテムです。これは現代風に言えば、錫のチロリをIHヒーターで温めるようなイメージでしょうか。
おもしろい盃なら、「べく盃」でしょう。
酒豪の国・高知県ご自慢のべく盃は、穴が開いてたり、底が尖ったり丸かったりで、一度酒を注がれたら飲み干すまで卓に置けません。
天狗の面のような形のものもあり、飲んべの酒席を盛り上げるのにもってこいです。
料理の温度によって酒器を使い分けるのも、工夫の一つです。
基本として、冷酒 + 冷菜にはグラス、お燗酒 + 暖かい料理には陶器の器をおすすめします。その理由は薄いガラスよりも厚い土の焼物の方が、酒の温度は冷めにくいためです。
また、酒器の重さや手ざわりを料理に合わせてみると、酒の味わいが微妙に変わります。
日本料理や懐石料理など上品な料理には、優美な小ぶりのお銚子とお猪口。田舎料理や野趣あふれる鍋物などは、大きめでゴツイ徳利やぐい飲みが合います。
そして酒器の音。注ぎ口がトクトクと音を奏でる徳利は、何とも言えない日本酒らしい美味しさを感じさせますね。
グラスで冷酒を飲む個人スタイルが定着した現代、お燗酒も独酌を楽しむ方が多いようです。
一人酒で楽しむ酒器のポイントは、自分だけのこだわりとオリジナリティー。オールド日本酒ファンにはマイ猪口を酒場に置く人も多く、陶芸教室でそんなオリジナル酒器を作ってみるのも楽しいようです。使い込むほどに酒が土に染みこんで、何とも言えない麗しい色に変わってくると言います。
また自分で選んだお気に入りの地酒を、その土地の酒器で飲んでみるのも一興でしょう。
懐かしい旅の思い出にひたりながら、その土地の珍味と楽しめば、極上の一人酒になりますね。
本来の酒器のあり方は、相手や仲間と差し向かいになって酒と会話を楽しむ道具です。
今ではほとんど見かけなくなりましたが、目下の人から目上の人へ盃を渡して酒を注ぐ「献杯」、そのお返しに目上の人が返杯するのが「お流れ頂戴」。きちんと盃洗を用意して、相手を気遣うことで親しみは深まり、酒の味もぐっと美味しくなったわけです。
それは仕事や人間関係を上手に結んでいくための日本の礼儀・作法でした。これを、あなたのビジネスの接待や大事な方とのお付き合いに使ってみませんか。
ついでに相手の出身地を調べ、その人の地元の酒器を買って地元の酒で酌み交わせば、あなたの心遣いはもっと喜ばれるでしょう。商談成功は、ほぼ確実かもしれませんね。
もちろん、その酒器をそのまま相手へプレゼントすれば、最高のもてなしになるはずです。
酒器の特性を生かしたアイデアから、いろいろな美味しさと楽しさが生まれます。
こんなコツをヒントに、あなたの秋の酒席を工夫してみて下さい。