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いよいよ蔵元見学! と思いきや、せっかく期待してやって来たのに、ちょっとした用意や準備不足で「あ~、失敗しちゃった」という声も、よく聞きます。
また、いくら楽しい旅だからと言っても、ハメをはずすのは禁物。蔵の中では、真剣な酒造りの真っ只中。見学する側も、きちんとエチケット&マナーを守りたいものです。
そこで、これだけは準備したい・これだけは守りたいポイントをご紹介しましょう。
酒蔵では水を使うことが多く、「7割は水まわりの仕事」と言われています。
米洗い、仕込み水、道具洗いなど、どの仕事場も濡れていることが多く、蔵人たちは通常、長靴を履いています。
見学の際にも、そんな水に濡れている所を通ったりしますから、滑りやすいわけです。また、古い蔵では、狭い階段を登ったり降りたりもします。
ですから靴は、スニーカーがベスト。できるだけ滑りにくいソールの物が良いでしょう。場所によっては、スリッパに履き替えることもありますから、ハイヒールやロングブーツなどは面 倒です。
この時期の蔵元は、「寒造り」のベストシーズン。つまり、最も冷え込む時期で、吐く息は白く、手がかじかんでくるほどです。ちなみに、北海道の旭川の蔵元では、昼でも氷点下になることがあるのです。
ですから、できるだけ温かい服装をオススメしたいのですが、重ね着しすぎるのは禁物。かえって、動きにくくなります。
そこでオススメなのが、フリース&ホットカイロ。温かいフリースの中の空気をカイロで温めましょう。そして下半身には、動きやすいスパッツやタイツを着用しましょう。
これも服装と同様に当然のことですが、蔵の中を歩くのに、大きなボストンバッグやトランクは持ち運べません。
荷物は受付に預けて、貴重品と最低限必要な物だけを持ち歩くことになります。腰に付けるウエストバッグやコンパクトなポーチなどを忘れずに持って行きましょう。
帽子やバンダナは、蔵の外では屋根から落ちてくる雪の防止になります。
そして、一番大事なのが、蔵の中で酒母やモロミのタンクを見せてもらう時などに、髪の毛を落さないようにすること。
通常、大きな工場規模の酒蔵になると紙製の衛生帽などを配ってくれますが、自分から帽子やバンダナをしていく方が良いでしょう。
意外に「あっ、しまった!」の声が多いのが、このペットボトル。
現地に着いてからでも、お茶やジュースを飲んだ空ペットを置いておけばいいのに、案外リサイクルボックスにすぐ捨ててしまうものです。
これを必ず1本キープして、仕込み水をもらって帰りましょう。
蔵元見学にはいろいろな条件がありますから、申し込みの際の内容を出発前に再度確認することです。現地に着いてから、「勘違い」や「確認ミス」が起こっては、せっかくの見学が台無しです。
それと、地元の温泉情報や観光情報などもインターネットで調べておきましょう。見学後の列車待ち時間などを利用して、ひと風呂楽しむのも旅のオマケですね。
ここでは、蔵元見学で守ってほしい基本的なエチケット&マナーを解説します。ほかにも、各蔵元では見学する方々の安全のために、いろいろな約束事を設けていますから、必ずそれを守りましょう。
杜氏や蔵人の仕事は「鼻が命」と言っても、過言ではありません。
毎日変化する酒母やモロミの匂いを嗅ぎながら、それが上手く出来上がっているのかどうかを判断します。つまり強い香りのコロンや香水などは、大事な仕事に影響を及ぼすのです。
蔵元を見学する日は、微香性の香りにしましょう。
そして、蔵の中には消毒液で手を殺菌するコーナーがありますので、これも必ず守るようにしましょう。
「さあ、旅館の朝ご飯をしっかり食べて、好物の納豆食べて、蔵元に出発だ」と張り切っているあなた、ごめんなさいですが、それがダメなのです。
納豆を発酵させている納豆菌は力が強く、例えば、米麹を造る菌や酒母を発酵させる酵母を抑制してしまいます。つまり、麹室などで見学者の体に付着した納豆菌が、お酒を悪くする可能性もあるのです。
ですから、今日だけは、大好きな納豆を控えてください。
「へぇ~、こりゃスゴイ!」「あら~、驚いたわ!」と、団体になればなるほど蔵元見学の興奮は高まります。しかし、その目の前には一所懸命働いている杜氏、蔵人がいるのです。
職人の仕事は、一瞬のミスも許されないものです。見学者の声や歩く音はやはり気になるはず。できるだけ、おしゃべりは少なくしましょう。
また、携帯電話もマナーモードにするのがエチケット。かかってきたら、蔵の中は音が反響するので、戸外で話しましょう。
蔵の中では、勝手にドンドン進んだり、探検気分であちこちを覗いてはいけません。必ず案内人の後に従って、見学しましょう。
酒蔵には、開発中の未発表商品や企業秘密的な設備があり、そこは関係者以外立ち入り禁止です。また、迷路のようになっている蔵元もあり、自分がどこにいるのか分からなくなることがあります。
特に気を付けてほしいのが、高い場所や機械設備の近くです。触ると危険なこともありますので、絶対に勝手な行動は慎みましょう。
確かに、酒蔵にはいくらでも酒があるとは言うものの、ギャラリーや試飲コーナーで酔っ払うほど飲むのはやめましょう。周りの方に迷惑です。
また、タンクから出てきた原酒をきき酒する時、「少しならいいだろう」などと持って帰ってはいけません。
お酒はペットボトルであろうが瓶であろうが、詰めてしまうとその時点で酒税が発生します。つまり、盗み酒になってしまうわけです。同じ原酒は、販売コーナーでも買えるはずです。
きちんと節度とケジメを持って、地酒ファンとして正しい姿勢で見学しましょう。
蔵元見学の時間帯は、できるだけ酒造りの仕事に影響しないように計画されています。
蔵元側では、申し込みの際の人数や年齢に応じて、どれぐらいの時間が必要かを検討しスケジュールを立てますから、それをずらしたり、遅れたりするような見学はいけません。
蔵への到着時刻は、最低5分前。見学の列もバラバラにならずに一団で。そして終了時には、「ありがとう」の一言をお忘れなく。きっとまた、その蔵元へ行く際には歓待してくれるはずです。
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