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地酒の用語集

あなたの地酒の知識を増やしましょう

  • 地酒用語集
宴会シーズンともなれば、がぜんハリキッてしまうお父さん。ここぞとばかりに若手社員に話しかけたり、日頃避けられている女性社員に愛想をふりまいたりと、ついついコミュニケーション作りに頑張ってしまいます。
ところが、おうおうにして相手は“日本酒嫌い”。
「匂いが臭い」とか「頭が痛くなる」とか「熱燗って、まずい」など、宴会の席では毛嫌いされ、あまりしつこくすすめると「オヤジ臭い」などと、うとんじられることになります。
ところがその原因は、彼ら・彼女らが、本当においしい日本酒を知らないことにあります。
職場の宴会は、ほとんどが“オオバコ系の居酒屋”。2リットル紙パックの清酒を、飛びきった熱~い燗で飲まされ、女性社員は「ちょっと、注いでくれない?」などと上司の席に呼ばれ、ついでに長~い講釈を聞かされる。
そんなウンザリ感が、日本酒のイメージダウンにつながっているようです。
そこで、飲み方・雰囲気しだいで、若い人たちを「えっ! これが日本酒なの? 課長! こんなおいしい日本酒知ってるんですか? へえ~、見直しちゃった」なーんて、目からウロコにしてしまうノウハウをお教えしましょう。この冬、さっそくお試しあれ!


大きな宴会や立食パーティーでは、いろいろなグループが生まれますね。
そして酔いが回ると、日本酒のみならずビールだろうがワインだろうが、もはや誰にとっても水のようなもの。おしゃべりで乾いた喉を潤す役目なのです。
ですから、本物の日本酒の味を分かってもらうためには、少人数制がポイントです。
まずは、日本酒嫌いな若い人たちを3人、そしてあなたとで飲み会を催し、以下のような順で“ブラインドきき酒”をしてみます。


これは、3人それぞれの“味覚の傾向”を知り、その特徴を全国の日本酒の味にイコールしてみることが狙いです。たとえば、以下のようなパターンです。




ハンバーガー、ホットドッグ、フライドチキン、牛丼、パスタ、ピッツア

濃く、はっきりとした味が好きで、手早く食べ、あまり噛まずに飲み込んでしまう。

発泡酒、チューハイ、コーラ、ソーダ、ビタミン系清涼飲料

キレと喉ごしのよい、流し込めるような酒
北海道・旭川、新潟などの、スッキリとしたやや辛口の吟醸酒や、発泡系の低アルコール酒。




サワラの味噌漬け、キスの天ぷら、あなごの煮付け、タイのお造り

たんぱくな白身魚と薄口醤油の味つけ。時間をかけて、ゆっくり食べる。

白ワイン、赤ワイン、ビール、ペットボトル緑茶・ウーロン茶

うま口の、おだやかで味のある酒
愛媛・香川・広島・岡山など、瀬戸内沿岸の純米吟醸酒。




筑前煮、焼き茄子、豆腐料理、変わり西洋野菜のサラダ

自然な素材の味を、そのまま生かす料理。調味料は、すべて薄く使う。

梅酒、白ワイン、ライトビール、牛乳、ペットボトル緑茶、100%ジュース

新鮮なみずみずしい口当たりの酒、または低アルコール酒
越前・金沢・伏見などの、繊細でサッパリとした吟醸酒やワイン風低アルコール酒。


あなたなりに考えた図式をもとに、3人にすすめる日本酒(必ず冷酒)を選んであげましょう。
ただし、この時点では、まだ本人たちには“銘柄”“味わい”とも教えないでください。何の“先入観”も与えないことが、「いつものまずい日本酒とは、ちがうんだろうか? いったい、どんな味なんだろう?」という期待感をつのらせ、口に入った時のおいしさのインパクトを引き立てるからです。


ひと口飲んだ3人のうち、何人かは必ず「えっ!!これが本当に日本酒ですかー」の言葉を返すはず。まだハッキリしない人も、「そう言われてみれば、そうかな」と、心理的に影響されます。
この時点で、あなたの少人数パーティーは、すでに成功したのも同然なのです。
「だろっ! だから君たちが今まで飲んでいたのは、本物の日本酒じゃないと思うよ」などと、ちょっと余裕を見せながら腕組みでもしてみましょう。


さて、あなたに羨望のまなざしが向けられたら、次はそれを決定的にするためのステップです。これは、3人の“日本酒嫌い”の要因を一掃するものでもあります。
「二日酔いで頭が痛くなる」とか「匂いが臭い」とか「日本酒って、まずい」などのイメージをひとつずつ解消することで、「今飲んでみて、認識も新たになった日本酒」が確立し、それを教えてくれたあなたの印象も、ハナマル・急上昇するにちがいありません。


日本酒のアルコール度数は、ほぼ13~17くらいです。これは、ウィスキーやリキュール、焼酎などと同じく、そこそこ高い数値です。
しかしながら、なぜか日本酒は水で薄めたり、ロックにすることは少なく、そのまま飲むのが常識。実は、これが日本酒を飲んだ翌日の二日酔いに関係しているのです。
最近、チェイサー(追い水)を飲めば、体内で日本酒が薄まり、翌日は二日酔いもなく快調に目覚められると評判になっています。
たとえば、石川県の日本酒酒造組合では“チェイサー大作戦”と称し、これを推進しています。
「日本酒に対して、同じくらいの量の水。グラス一杯の日本酒ならば、グラス一杯の水ですね。それを飲み初めから繰り返すことで、ずいぶんと翌日が楽になりますよ」と説明しているのは、このキャンペーンの発案人/金沢市の名蔵元・やちや酒造(株) 神谷 昌利(かみや まさとし)社長。
ただし、水は「ちゃんと市販されているような、おいしい清涼水」とのこと。
口を毎回ゆすぐことにもなるので、日本酒の酸味を洗い流し、一杯ごとに新鮮な味を楽しめます。ぜひ、あなたの3人のゲストにもおすすめください!


日本酒を嫌いになる理由に、“独特の匂い”があります。いわゆる麹臭(こうじしゅう)ですが、小さい頃、酔っ払って帰宅したお父さんの匂い、電車の中で鼻を赤くして寝込んでいるオジサンの匂い、職場の宴会で何度も同じ説教を繰り返す上司の匂い……うーむ、嫌になった理由を数えれば、切りが無いようです。
しかし、日本酒とは切っても切れない麹の匂いなので、これを解消することはできませんが、日本酒ビギナーの時点で華やかな酵母の香りを知れば、麹臭はあまり影響しません。つまり、これから日本酒を好きになってもらいたい人には、まずは、アルプス酵母や9号酵母などの華やかな香りをそなえた大吟醸や純米吟醸酒を飲ませてあげることが、ポイントでしょう。
燗の匂いが原因で日本酒嫌いになっている人に、いきなり「本物の日本酒だから」と燗酒を飲ませても、やはり印象は変化しにくいでしょう。


さて、初めて「美味しい本物の日本酒」を飲んだ3人への締めくくりには、「日本酒の麹の匂いは、米の香り。それを嫌ってちゃあダメだよ……僕たちは“お米の国の人”なんだよ」なんて一説でクロージングしていただきたい。
そして、次のような点を切り口にして、「酒米」についての解説をしてみましょう。
驚いたことに、“コシヒカリ”が最高の酒米だと思っている人が多い。コシヒカリは食べる米として有名だが、酒米としては、ほとんど使われていない。



酒米は食べる米より粒が大きく、芯白など、栄養分の配置と構造がちがう。


精米すればするほど、米は小さな粒になる。そのため大吟醸は米の量が増え、原料コストは高い。


米は精米する際に割れやすく、ゆっくりと削るため、何日もの時間を要する。


米ぬかは捨てずに、いろいろな食品や飼料などにも使われている。
たとえば、おかき、おせんべいなど。


全国で採れる、酒米の銘柄とその特徴。
これらのミニ知識は、日本酒の専門雑誌などから学びましょう!