TOP > バックナンバーコンテンツ > 酒・食・場(第13回)

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冷酒には、さまざまな酵母や発酵によって醸された香りがあります。それらは、口に含んだ時にも立ち香として楽しめるはずです。
華やかな大吟醸の香り、濃醇な純米酒の香りをじっくりと楽しみたいなら、室内の匂いを清楚でおだやかにすることが大切。冷酒の香りを邪魔するような強い匂いではなく、ごく自然で、ナチュラルな匂いですね。例えば、草木の香りなどがふさわしいでしょう。
また、最もシンプルな嗅覚用グッズは、杉の枡です。爽やかな香りが、冷酒の味わいをぐっと引き立てます。
茶葉を温めて香りを広げる「茶香」は、ほっと落ち着く匂いだけでなく、驚くほどの消臭効果 を持っています。昔は畳の上に出がらしの茶葉を撒き、掃き掃除をすることで殺菌効果 も発揮したのです。 茶香は市販の消臭剤の3倍~5倍の効果 があり、これは緑茶カテキンの働きによるもの。 柔らかな茶の匂いが、冷酒の味・香りをスッと引き出すでしょう。
シンプルな香炉と手軽な練り香を使えば、面 倒や手間もなく匂いを漂わせることができます。コンパクトな形なので携帯も可能、旅先の宿で冷酒を楽しむ時にも便利です。
香を焚くのが苦手という人には、着物箪笥などに使う匂い袋をおすすめします。 窓際に置けば、自然の風とともにゆったりと部屋に広がり、和調の色柄が視覚にも効果 的です。 市販の匂い袋はあれこれと嗅いでみて、薄い香りの物を選びましょう。 香の専門店に行けば調合してくれますから、微香性の袋を作ってもらいましょう。
これは、火を点すと匂いを発するロウソク。匂いの種類もいろいろとあります。 また、ほのかな灯りのもとで冷酒を飲めば、涼しさもひとしおでしょう。 虫の音のCDなどを聴きながら、ゆかしい風情の中で一献をどうぞ。