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株式会社萬屋醸造店

与謝野 晶子 直筆 掛け軸の写真
与謝野 晶子 直筆 掛け軸の写真

与謝野 晶子 直筆 掛け軸

昭和8年(1932)の秋、六代目当主・中込 旻(あきら)の弟である中込 純次(フランス文学者)との交流を通じて、与謝野鉄幹・晶子夫妻が、甲斐路を清遊の折りに中込家を訪れた。 その折に、夫妻がくつろいだ和室に今も掛かるのが、この一幅の掛け軸。 晶子直筆の軸には、次のような和歌が詠み込まれ、これを機に「春鶯囀」の酒銘が生まれた。 法隆寺などゆく如し 甲斐の御酒 春鶯囀のかもさるゝ蔵 ちなみに「春鶯囀」は、中国・唐の高宗皇帝が、ウグイスの妙なる鳴き声に耳をすまし、その感動をもとに音楽家に作らせた曲名のこと。