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奥の松酒造株式会社 ~蔵主紹介

1988年、別の蔵にて修行中であった“遊佐丈治”の元に奥の松酒造酒造社長であった父親の急死の知らせが届いた。
急きょ母親が社長を継ぎ、母親をサポートするため、自身も奥の松酒造に入社。
”伝統の継承”はベースとなる”家族の絆”から始まった。


入社後は主に酒造りを担当、品質第一に考え,積極的に最新鋭の設備の導入を進める。全国新酒鑑評会では、9年連続金賞受賞を含め12年間に11回の金賞受賞の栄誉に輝いた。

1988年 奥の松酒造入社
1991年 奥の松酒造常務取締役就任
1996年 東日本協業組合(弊社八千代蔵)入社
2000年 東日本協業組合専務理事就任
2006年 東日本協業組合理事長就任
2007年 奥の松酒造代表取締役就任

現在、東日本協業組合理事長と奥の松酒造代表取締役を兼任。
社長就任後も福島県酒造組合技実委員会委員、福島県酒造組合高品会会員と慣れない営業にも力を入れ、酒造組合の活動に参加している。
社内では品質向上の為、加水用井戸水をろ過する機械などを導入するなど新たな立場でも入社時と変わらず積極的に活動を行っている。

そんな活動的な、遊佐丈治(じょうじ)社長にインタビューを行った。
その活力はどこから来るのか?奥の松酒造が目指すものとは?
そんな問いに遊佐社長は
「伝統の技と最新技術の融合による最良の酒造りによる、信頼され選ばれる日本酒ブランドの構築です。」
と断言した。

「皆様においしいと頂ける最良のお酒をできるだけリーズナブルな価格で安定供給する為に、酒造りの技をただ実行するのではなく、その技を最大限活かす為に最新のテクノロジー(機械)を有効利用することで実現出来るのだと思います。」

古きよき伝統の技の継承、新しいものへの敏感な反応と導入、遊佐社長の言葉には行動と結果と伴うはっきりとした理念があった。

現在、奥の松酒造ではマーケットを考慮した新商品開発(純米大吟醸スパークリング、特別純米辛口、ももとろ・うめとろ(和リキュール)等)にも力を入れており幅広いユーザーに対するマーケティング戦略を展開している。
また、イベントの実施(各地域での大小のお酒の会実施、蔵開放によるイベント、スポーツイベント表彰式でのスパークリングファイト等)とPR戦略も幅広く行っている。更に国内に留まらず海外販路の拡大(現在約20カ国へ輸出)。
まさに世界規模での、”全てのユーザー”を見据えた活動だ。

「年々消費量が減少する厳しい状況である一方で、各社酒造メーカーの努力により、日本酒の味、品質ともに昔と比べ数段向上しており、今が最も日本酒のおいしい時代です。その事をうまくアピールし、日本酒に関心を持って頂くことが必要不可欠。日本国内の消費が低迷する一方で、海外での評価・消費量が上がっています。もっと海外へアピールも必要だと思います。」

年々品質が高まっている日本酒を海外に対しPRを行うという、マーケティング展開がもっともっと必要だということだ。
遊佐社長はまさに“伝統の継承と、伝統と最新技術の融合”の結晶である。

最後に遊佐社長が今後の課題としているものを聞いた、
「1716年から続いている奥の松を次の世代にうまくバトンタッチする事。そのためには、既存商品の育成、新商品開発、新しい市場の開拓、日本酒の情報発信を継続して実施することが必要です。」
と語ってくれた。