生貯蔵酒特集
2017 年6月

季節を感じる肴と生貯蔵酒で初夏を楽しむ
生貯蔵酒とは
生貯蔵酒とはもろみを搾った後、<火入れ>をせずに生のまま貯蔵したお酒です。火入れは酒の中にある酵母の働きを止めたり、殺菌をするための工程で、貯蔵する前と瓶詰め前の2回が通常ですが、生貯蔵酒は瓶詰め前の1回のみ行います。そのため、香りが華やかに広がり、爽やかなのど越しです。フレッシュな味わいが魅力なので、手に入れたら早めに飲むのがベスト。蒸し暑いこの時期、キュッと冷やした生貯蔵酒で涼をとって。
今月の肴
地酒に合う料理長の厳選メニュー

鱚の梅しそ巻き
キレのある生貯蔵酒と、旬の鱚を合わせて
この時期から旬を迎える鱚(きす)を出汁でふっくらと仕上げ、紀州梅としそで巻いたさっぱりとした天ぷらです。 サクッとした衣に、内側から顔を出す梅としそのさわやかな風味。 溢れ出る肉厚な鱚と出汁のやさしい風味を生貯蔵酒がキリっと引き締めます。

鰻ざく
夏の気配を感じる、さわやかな逸品
夏野菜のきゅうりと肉厚な鰻を使った鰻ざくは、暑くなるこれからの時期におすすめ。 自家製三杯酢は、まろやかな出汁と、酢の酸っぱさが絶妙なバランスを醸し出します。 脂が乗った鰻の後味をキレのある生貯蔵酒がさらっと流します。

賀茂茄子の揚げ出し
揚げ出しの余韻と生貯蔵酒のキレを楽しむ
京野菜の賀茂茄子にしっかりと出汁が染み込んだ揚げ出し。 添えられた大根おろしと白髪ねぎが初夏らしく爽やかなアクセントです。 口に残る出汁の余韻を、シャープな生貯蔵酒がさらりと流す、相性抜群の逸品です。
今月の地酒
今が飲み頃の地酒3銘柄をセレクト


玉乃光純米吟醸涼生貯蔵酒
京都産米のみで醸した季節限定の純米吟醸生貯蔵酒。生貯蔵酒ならではのやわらかな口当たりと飲んだ後のキレが良い味わいです。キリッと冷やしてお召し上がりください。
京都府 玉乃光酒造株式会社
