水・米・技の紹介

酔仙酒造株式会社

土づくりからこだわったお米で造った地産地消の酒

土づくりからこだわったお米で造った地産地消の酒

今回は、年に2回販売する地産池消のお酒「多賀多」をご紹介します。陸前高田のひとめぼれを100%使用し、氷上山の伏流水で仕上げた「多賀多」は、生産数が少ないため、ほぼ県内で消費され、発売と同時に完売するという幻のお酒です。

地元の農家さん達の協力を得ながら、自分たちの手で育てたお米でお酒を造る、そんな試みが始まったのは、震災が起こる約10年前から。化学肥料を使わず、酒粕や焼酎かすを使用した土づくりに始まり、減農薬で育てる、といったこだわりで米作りがスタート。

災時の津波で田んぼも全て流されてしまったそうですが、昨年、地元の農家さん達が他から土を集めて、従来通りの無化学肥料の田んぼが復活したそうです。社員の方たちも、時に田んぼで汗を流し、近くの幼稚園や小学校の子どもたちが社会勉強の一貫で、田植えや稲刈りを体験するイベントも開催されてきました。残念ながら、今年2014年は、台風の影響で子どもたちの稲刈りイベントが中止となってしまいましたが、延期して稲刈りをする日がまさに取材日と鉢合わせ。そこでその時の様子を少しご紹介しましょう。

こうして出来上がる「多賀多」は、すっきりとした飲み口で、後から口に広がる米のまろやかさと甘さが特徴的。少量しか収穫できないため、現在は全国展開するまでには至っていないが、今後は少しずつ生産量を増やしていくというから実に楽しみです。

黄金色に輝く田んぼ。上に力強くスクッと伸びた稲。
お酒「多賀多」
今回は一気に機械で刈り取ります。
今年の稲をチェック。いい出来栄えに笑顔がほころぶ。
収穫したら、近くにある倉庫で乾燥させるため、トラックに移動
今年もこのお米で美味しいお酒が造れる、と嬉しそうな金野社長と社員の方々。

『酒蔵の財産』新工場内見学

今回、新工場内を案内いただきました。まだ作られたばかりということもあり、通常は関係者以外の入室が認められない「酒蔵の財産」ともいわれる麹室も特別に見せていただきました。

【麹室内】

【仕込み蔵】

【こしき蒸し&放冷】

【酵母室】

【生産ライン】

麹菌をつけた蒸米がこの管を通って運ばれる。
管を通って来た蒸米は、32度~33度に保たれた部屋でまずは一晩。
麹室を管理する麹家さん。作業中、汗もびっしょりのサウナ状態に。
大吟醸の麹造り部屋。床が広がる。新木が馴染むまでまだ時間がかかる。
入室するとふわっとお酒のいい香り。大きな桶でアルコール発酵が進行中。
蓋にはお酒の銘柄やナンバリング、日付などが記されている。
麹がだいぶ進行し完成に違い状態。あと数日でしぼりに入る。
洗米・浸漬したお米をこの機械でふかす。
蒸米を冷ます機械。放冷機とも呼ぶ。
陸前高田工場時の1/2の規模に。
出来上がったお酒を出荷するまでの生産工程を一望できる。ベルトコンベアを通って瓶詰めされる様子や手作業で箱詰めする様子も。